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水密ゴム

水密性という
機能を担う
重要部品が
水密ゴム

ダム・水門には水量を調整するゲートという装置があります。そのゲートに求められる最も基本的な性能が水を止める役割としての「水密性」であり、その水密部分に使われるのが水密ゴムという止水ゴムです。

つまり、防災や発電のために水の流れを調整する際、大前提として求められる水密性という機能を担う重要部品が、水密ゴム。ダムや水門などの水に関わる施設にとっては欠くことのできない重要なパーツです。

水を止める仕組み!

取り付けイメージは扉の底部には平型のゴム、扉の側部にはL型のゴムが取り付けられています。 それぞれが相手側に接触し密着することで、浸水を防ぐ機能を果たします。 (もちろん実際はこんなに単純なものではなく、ゲートの形状や水圧などを考慮しながら難しい計算が行われています) またゴムを密着させる方式としては 「扉などの重さ自体で圧力をかけて相手材に押し付ける方式」と、 「水密部分に受ける水圧を利用する方式」があります。

使用環境に合わせた
ゴム素材や形状があります。

一般的に水密ゴムに使用するゴム材料にNRとCRがあります。耐候性・耐水性はもちろんのこと、使用環境下での耐久性が重要になってきますので、使用箇所の環境によってどちらのゴムが最適かを選びます。 大きなダムから小さな用水路の水門まで、使用する環境に適した形状も選定が必要となります。

水密ゴムの素材

CRCRは耐候性・耐薬品性・耐熱性・耐油性などの数値が平均的に高く、バランスにすぐれたゴムです。1930年代に開発された、合成ゴムの中でも古い歴史を持つ材料です。
NRNRは主にパラゴムノキという植物の液からできるゴムです。耐摩耗性や強度にすぐれ、合成ゴムよりもすぐれた特徴も持っています。同じ特性を人工的に作ることはできませんが、耐油性や対候性などは合成ゴムに劣ります。
その他耐オゾン特性にすぐれたEPDM(エチレンプロピレンゴム)も特定の用途で使用されることがあります。EPDMは屋外での使用に適しているほか、水回りのパッキンなどにも使用されます
アレンジCRやNRの単体での使用だけでなく、ゴムに樹脂などを接着する複合的なバージョンもあります。ゴム本体の滑りにくさを解消するために、摩擦係数の低い(滑りやすい)樹脂をゴム表面に接着することもできます。

水密ゴムの種類

P型

応用範囲が広く、実際に中圧水門までの各部分で一番多く使用されている。水圧を利用する方式。

L型

変形量が最も大きく、主に低圧水門の側部で使用されている。水圧を利用する方式。

Y型

Yの頭の部分で止水する。頭の部分が柔らかいため、低圧での止水に優れている。又の部分が避けやすいという難点があが、又の部分に引き裂き防止フィルムを貼ることで裂けを防止するものもある。

平型

簡単な構造で比較的高圧まで使用できる。水門の底部でよく使用されている。圧力をかけて相手に押し付ける方式。

山型

高圧に使用できるのが最大の特徴で、高圧水門によく使われる。

特殊タイプ

特殊製品にも対応。例えばゴムの表面に超高分子ポリエチレンを貼ることで滑りやすさを向上させる、など。

水の都と称される大阪で、水密ゴムを扱って60年以上。

北海道をはじめ九州地方まで幅広い実績をもち、さらに国内以外にも納入実績がございます。
数十年の実績とノウハウをいかして、様々な問題を解決するツールをご提供できます。

詳しくはこちら

事例集

鶴田ダム仮締切設備工事

ダム内に新設した「仮締切設備」に使用する大型の水密ゴムを製作いたしました。 形状は50φ×125LのP型ゴム(三方 9800L×9000H)を13本使用し、テスト用と本使用用の2回にわたって製作し納品いたしました。立案から製作、納品まで2年を有しかなり大掛かりな工事となりましたが、無事完了いたしました。

三成ダム補修工事

三成ダムにて、流木でゴム部分が傷つき止水機能を失った水密ゴム取替のためにご相談いただき、弊社所有金型から近いサイズをご提案することで費用を抑えて取替工事を行っていただきました。

農業用水門 ゴム取替案件

農業用水用の小規模水門のゴム取替で、過去の実績データや図面等がないことから弊社で現地調査、打合わせ、作図と一貫して担当させていただきました。形状や材質なども使用用途を聞き取りさせていただいて判断いたしました。 使用ゴム:P型ゴム、L型ゴム、平ゴム、Y型ゴム

責任をもって検査を行います

物性検査から寸法検査まできっちりと

「硬度試験」で硬度を、「ダンベル試験」で引っ張りと伸びの数値を確認し、クリアしたものだけを使用します。他にも「老化試験」「吸水率」「圧縮永久歪み」を試験しています。 「寸法検査」では、長さと厚み、孔ピッチ等複数個所を間違いがないか検査します。 数々の試験をクリアした製品だけをお客様にお届けします。

金型製作も承っております

様々な形状の金型も制作できます

例えば、複雑な形状でも金型にて製作できます。 また、弊社保有の金型でのご対応も可能です。 ぜひご相談ください。

共同ゴム保有金型のご紹介(PDF)

特殊な製品にも対応します

超高分子ポリエチレンを貼り付け

ゴムの表面に超高分子ポリエチレンを貼り付けることによって、ゴム本来の”滑りにくさ”を解消! 戸当り部分が滑ることによって、より止水能力が高まります!

Q 製作希望の形状がカタログに記載無いけど、製作できますか?
A 可能でございます。カタログに記載していない形状もございますのでまずはお問い合わせください。
Q 図面が無いけど製作できますか?
A 製作可能でございます。その際に条件などをお伺いするかもしれませんのでご了承ください。
Q 過去に取り扱いが無いので水密ゴムについて詳しくないのでサポートしていただけますか?
A はい、サポートいたします。
Q 図面を作成してほしい。
A 納品時などに簡易的な図面の作成は承ります。詳細はご相談ください。
Q ロットなどはございますか?
A 特にございません。
Q 最大何mまで製作可能ですか?
A 特にございませんが、詳細に関してはご相談ください。
Q 納期について教えてください。
A 物量や形状、時期などによって異なりますが春~夏は1~2 ヵ月、秋~冬は3 ヶ月~を目安としてください。
Q 在庫はしていますか?
A 基本的に全商品オーダーメイド品のため、在庫はしておりません。
Q 製品の価格を教えてください
A 求められている特性が特殊なために一般的なゴムシートよりも価格は高くなります。 ゴム本体の価格としては1本で数千円台からとなりますが(図面あり、特殊仕様なしのシンプルな場合)、形状やサイズで価格が変わるのはもちろん、図面のあるなしや現地調査の必要性などによっても費用は変わってきます。
Q 穴などを開けてほしいのですが、可能ですか?
A 可能でございます。その他の加工に関してもご相談下さい。
Q 検査成績書などは発行可能ですか?
A 可能でございます。納品の際に同送いたしますのでお気軽にお申しつけ下さい。
Q 水門などの周辺部材などを一緒に販売してほしい。
A 各種取り扱いございますので、弊社商品紹介ページからご参照ください。
Q 代理店を教えてほしい
A 基本的に弊社から直接の購入が可能でございます。

1.お問い合わせ

お問い合わせ後にメール・電話にて、詳細や希望の条件(材質や形状)をお伺いします。 図面がございましたら話がスムーズに進みますので、ぜひご準備よろしくお願いいたします。

2.お打合せ/現地調査

使用環境や条件などをもとに、最適な材質や形状を選定いたします。 また、図面があったり繰り返しの商品であっても、何か改良したい点がございましたらご相談くださいませ。

3.お見積り

条件が決定しましたら、お見積りに移ります。 その際にご一緒に納期をお伝えいたします。

4.製作/検査

ご指定いただいた条件をクリアしてるかの検査を行います。
検査基準に関しましては、弊社基準の公差を用いています。

5.納品

検査をクリアしたら、丁寧に梱包して発送いたします。

下記フォームに必要事項を入力し、「送信する」ボタンを押してください。
お送りいただきましたお問い合わせには、後日折り返しご返答させていただきます。
「必須」のついた項目は、必ずご入力下さい。